データ分析は手段！常駐支援で意思決定をリードする、データアナリストの役割とは

柴田 翔太朗
大阪大学 経済学部を卒業し、2024年4月メンバーズへ入社。現在はデータアドベンチャーカンパニーに所属。

仕事内容を教えてください

お客さまのライブコマース事業部署にデータアナリストとして常駐し、データ分析業務全般を担当しています。

ライブコマースというのは、ライブ配信でエンドユーザーに商品やサービスの魅力を伝えて、そのままECで購入してもらう手法です。日本ではまだあまり馴染みがないかもしれません。「テレビショッピングで双方向にコミュニケーションを取れるようにしたもの」といえば分かりやすいかもしれませんね。

ライブ配信を通じてリアルタイムで、視聴者から頂いたコメントに反応しながら、商品の魅力を伝えることで購入につなげます。
私の業務の流れとしては、まずお客さまが抱える課題に対して仮説を立案します。そしてSQLやBIツールなどを用いてデータに基づいた検証・分析をおこない、その結果をもとに次のアクションを提案します。提案資料の作成なども大切な業務ですね。

※BIツール：ビジネスインテリジェンスツール。企業が持つ大量のデータ（売上、顧客情報、ウェブサイトのアクセス履歴など）を集めて分析し、分かりやすい形で見える化するためのソフトウェア。

仕事を進めるうえで意識していることはなんですか？

お客さまの立場に立って考えることです。どんなに質の高い分析をおこなっても、伝わらなければ意味がありません。図や具体例を用い、施策のゴールを見据えた分かりやすい説明を心がけています。分析はあくまで手段にすぎないんです。

また、アウトプットに自分なりのプラスアルファを付け加えることも意識しています。正直、初めはお客さまからの依頼に対応するだけで頭が一杯でした。ですが今では、求められた数値だけでなく、実際にその結果からどういった示唆が得られるのかをお伝えするなど、期待以上の成果を出すことを心がけています。アウトプットの形もご依頼頂いたままではなく、ダッシュボードにしろ何にしろお客さまが確認・検討される際に便利で使いやすくなるように工夫しています。

この仕事のやりがいを教えてください

データでお客さまの意思決定を支援できていると感じられることが、大きなやりがいです。メンバーズがご支援させていただく前は、お客さまのチームの意思決定は個々人の感覚に頼っていた面がありました。データは定量的であり、客観性があるので、お客さまがなんとなく感じられていた「感覚」に、「根拠」を加えることができます。さらにそれがお客さまのビジネス成果につながった時にやりがいを覚えますね。

ただ、自分にはドメインの知識やビジネススキルの経験値がまだ足りていないので、そこに難しさを感じます。クライアントのサービスを実際に使ったり、ライブを見たりといった日々のインプットは欠かせません。実際に提案をおこなう際には不安もありますが、施策が成功してお客さまから喜びや感謝の声を頂いた時には大きな達成感を感じますね。

常駐という働き方について教えてください

私の所属するデータアドベンチャーカンパニー（以下DA）にはデータアナリスト、データエンジニア、データサイエンティスト、データストラテジストといったデータのプロが在籍し、基本はお客さまのチームに常駐する形で支援をおこなっています。

私の常駐先のお客さまは皆さんとてもお忙しく、直接お声がけできる時間も限られています。そのため最初は信頼関係の構築に苦労しました。初の常駐で緊張していたこともあり、自分の考えをうまく伝えられず、認識の齟齬が起きることもありました。

そこで分析業務で実績を積み上げながら、短い時間でも少しでも多くお客さまとコミュニケーションをとるように心がけました。ミーティング前に対面で軽い雑談をしたり、チャットで業務の内容を積極的に確認することに努めたんです。そのおかげで、今ではフランクにお話していただけるような関係性を築くことができました。

なぜデータアナリストになろうと思ったんですか？

過去の自分の経験がすべて活きる職業がデータアナリストだったからです。

大学時代は経済学部に在籍し、マーケティングや経済、経営など全般を学んでいました。また、統計ソフトの「R」を用いてデータ分析をおこなったりと、データを触ったりもしていました。データアナリストとして働く中で、データ分析だけでなく経済学・経営学の知識も活きていると感じることが多々あります。
そのほかにも、塾講師のアルバイト経験があり、そこで培った「説明力」はお客さまへのプレゼンに役立っています。

メンバーズの仕事の魅力はどのような部分だと思いますか？

お客さまとの距離が近いことですね。

メンバーズでは約3,000人のクリエイターが「あたかも社員®」としてクライアント企業の組織の一員となって伴走しています。お客さま以上にお客さまのことを考え、ともに成長することができる環境が整っているんです。

特にDAでは基本的にお客さまの組織内に常駐して業務をおこなうため、物理的にもお客さまのすぐ隣にいながら、より密接に関わることができます。このような環境だからこそ、お客さま企業やエンドユーザーへの理解を深め、精度の高い分析をおこなうことができます。

※「あたかも社員」は、顧客の組織の一員となって成果向上を実現させるという、メンバーズ社員が発揮するバリューを表現したワードです。あたかも社員は当社の登録商標です。あたかも社員（登録商標第6923667号）

最後に、データアナリストを目指している学生に向けてメッセージをお願いします！

データアナリストに限らずですが、なるべく早く自分の好きなこと、やりたいことを見つけて目指していくのが大切だと思います。私自身は学生のころそれを見極めきれていなくて、目標が漠然としていました。今学び直せるならもっと真剣に取り組んだのにな、という思いはあります。

就活生のころはより多くの人の役に立ちたい思いと、大学で授業を受けて興味を持ったDXとの二軸で就職先を探していました。インフラやデジタルマーケティングの企業にもエントリーしましたね。最終的にメンバーズを選んだのは、社会課題への貢献もできて、DXもできるから。今はデータの知識も活かして好きな仕事に就けています。今後は更に専門性を高めてデータサイエンティストを目指していこうとキャリアを思い描いています。

就職活動は自分自身と向き合い、将来のキャリアを真剣に考える貴重な機会です。ここで興味や価値観、目標を明確にすることが自分に合ったキャリアの選択、ひいては就職後のモチベーションの維持につながります。

ぜひやりたいことや大切にしたい価値観を見つけてください。皆さんの挑戦を応援しています！