AIエンジニアってどんなことしているの?AIエンジニアの業務や魅力をご紹介!

藤井暁斗
2024年新卒入社
AIエンジニア

藤井暁斗
青山学院大学物理数理学科を卒業し、2024年4月にメンバーズへ入社。

AIエンジニアとは?

AIエンジニアは、GeminiやClaude、ChatGPTのような生成AIを活用し、企業の課題を解決する専門職です。
また、AIに関する知識や技術だけではなく、フロントエンド(HTML/CSS/JS)やバックエンド(Python)、さらにはクラウドサービス(AWS/GCP/Azure)といった非常に幅広い技術知識が求められる職種となっています。

AIフォーオールカンパニー」では、お客様のビジネス課題に対して最適なAI活用シナリオを策定するコンサルティングから、PoC(概念実証)開発、本格導入、そして社員の皆様向けの研修まで、企業のAI活用をプロジェクトに伴走しながらトータルで支援しています。

AIに興味を持ったきっかけはなんですか?

実は、このカンパニーに配属されるまでAIへの興味はほとんどありませんでした。
もともとフロントエンドエンジニアとしてのキャリアを志望しており、AIエンジニアになることは全く想定していなかったんです。しかし、偶然のきっかけで声がかかり、AIを専門とするエンジニアとして歩み始めることになりました。

今では、プライベートでAIアプリを自作してみるほど、その面白さに夢中になっています。大学時代に数学科で学んでいたのですが、AIの根幹は数式で成り立っているため、自分のバックグラウンドと思いがけずマッチしていたようです。

AIフォーオールカンパニーに配属されて、一番初めの仕事はどのようなものだったのですか?

配属後すぐに、協力会社が開発したRAGという技術を用いたAIアプリケーションの保守・運用を担当しました。
お客様からのご要望に応えるため、PythonとStreamlitで書かれたコードを読み解き、修正するのが私の初仕事でした。
初めての実務でしたので、修正したプログラムをお客様の環境へ反映させる「デプロイ」作業の際は、万が一を想像して本当に震えるほど緊張したのを覚えています。

印象的だったのが、先輩によるコードレビューです。
自分では気づけなかったコーディングの癖や知識不足を的確に指摘いただき、プロの現場の厳しさと、手厚いサポート体制という成長できる環境のありがたさを同時に実感しました。

現在担当している業務はどのような業務ですか?

現在は、電化製品に関するカスタマージャーニーマップなどを自動生成するアプリケーション開発の主担当を任されています。
技術的な挑戦として、Streamlitでユーザーインターフェースを作成し、FastAPIで実装したAPIサーバーでRAGを用いたAIのコアな処理を実行する構成にしました。
FastAPIで生成した分析結果は一度AWS上のデータベースに格納し、Streamlitはその結果を読み込んで表示させています。

当初はエンジニアとして一人で案件を担当することに大きな不安を感じていましたが、カンパニーの先輩方が手厚くサポートしてくださったおかげで、なんとか業務を遂行できています。
今ではお客様との打ち合わせで積極的に発言する機会も増え、アプリケーションの要件定義といった上流工程から携われることに、大きなやりがいを感じています。

AIエンジニアの魅力ややりがいはどんなところにありますか?

一番の魅力は、日々進化する最新技術に直接触れられること、そして、同じように技術への探求心が強い先輩や同期に囲まれていることです。

周りの学習意欲の高さに常に刺激をもらえるので、自然と自分のモチベーションも上がります。切磋琢磨できる仲間がいるおかげで、技術者としての将来への漠然とした不安も軽くなりました。
また、身につけた知識をプライベートでも活用して、便利なAIツールを自作できるのも嬉しい点です。元々は希望していた道ではありませんでしたが、偶然のきっかけでAIエンジニアという仕事に出会えて、今では心の底から良かったと感じています。

AIエンジニアの大変なことや苦労したことを教えてください

上流工程に携わるようになり、技術的な課題とは別に、要件定義書の作成とお客様とのコミュニケーションの難しさにも直面しています。
資料作成では、お客様の漠然としたご要望を、開発の指針となる具体的な仕様に落とし込む必要があり、明確な正解がない中でアウトプットを出すことに苦労しました。要件定義書はプロジェクトの土台となる重要な資料なので責任も重く、先輩からのFBを何度も頂きながら、なんとか形にしました。

また、お客様との会話では、技術的な制約を伝えたり、自分の考えを分かりやすく論理立てて説明したりすることに、今も日々試行錯誤しています。緊張から頭が真っ白になることもありますが、この経験が成長に繋がると信じています。

エンジニアとしてスキルアップするためにしていることはありますか?

主体的なスキルアップを意識しており、最近ではAIエージェントを開発する社外のハッカソンに積極的に参加しています。
普段の業務とは違うテーマや時間的制約の中で開発することで、新しい技術へのキャッチアップと実践力を同時に養っています。

また、基礎知識を固めるために、話題のAI関連書籍を読むこともあり、内容を理解していくときには、学生時代に学んだ数学の知識が役に立っています。

そして何より、日々の業務でカンパニーの先輩方にお願いしているコードレビューが大きな学びの場です。自分では気づけない実装の癖や、保守性まで考慮した設計思想を指摘いただくことで、質の高いコードを書くための視点を養っています。

最後に、AIエンジニアを目指している学生に向けてメッセージをお願いします!

AIエンジニアを目指す上で、現時点での専門知識の有無を過度に心配する必要はありません。
私自身が配属当初、AIの基本用語すら知らない状態からのスタートでした。
大切なのは、知識量よりも「学習し続ける意欲」「新しいことを面白がる好奇心」です。

この分野は変化が激しく、誰もが常に学び続ける挑戦者です。分からないことを素直に認め、どうすれば解決できるかを楽しんで考えられる気持ちが、何より必要だと思います。
プログラミングスキルはもちろんですが、大学で学んだ数学のような論理的思考力も、AIの仕組みを理解し、課題を解決する上で大きな武器になります。
一番重要なのは学ぶ意欲です。

皆さんの挑戦を応援しています!