【座談会】プロジェクト型新入社員研修「現場密着!ドキュメンタリー・メンバーズ」のリアルに迫る

企業文化

メンバーズの新卒研修には、座学だけでは得られない「正解のない課題」に挑むプロジェクト型研修があります。2026年新卒が挑んだのは「現場密着!ドキュメンタリー・メンバーズ」。約250名の新入社員が50のチームに分かれ、現場の先輩社員に5日間の密着取材を行い、そのリアルな姿を新卒内で発表して優勝を競うという実践的なプログラムです。 

今回は、全50チームの中から投票により「最優秀賞」を受賞した優勝チームの26新卒5名と、本研修を企画・運営した育成担当2名にお集まりいただきました。この研修の中で、新卒メンバーはどんな壁にぶつかり、どう乗り越え、どう成長したのでしょうか。 研修のリアルを語り尽くす座談会をお届けします。

正解のない課題に挑む新入社員と、あえて見守る「出航サポーター」 

プロジェクト型研修は、座学中心ではなく自分たちで考えて動くスタイルです。 実際に取り組んでみていかがでしたか?

穂刈(26新卒): 正直、めちゃくちゃ難しかったです。ルールは厳しく決められているのに、「こう作ればいい」という正解の形がなかったんですよね。Webサイト制作の経験もなかったので、見よう見まねで良いと思うサイトを集め、「これで合っているのかな」と常に手探りで進めていました。スケジュールも自分たちで段取りを決めましたが、うまくいかないことの方が多く、アクシデントが起きた際にどう軌道に乗せるかが大変でしたね。

新入社員と取材先との初顔合わせの場面(別チーム)。新卒が言葉に詰まったところを先輩社員が優しくフォローするなど、心温まるシーンも

メンバーズでは育成担当のことを「出航サポーター」と呼んでいますが、これにはどのような意味がこめられているのでしょうか? 

蛭沼(育成担当): 「出航サポーター」というのはメンバーズ独自の用語で、配属前の新入社員の育成を担当する社員のことを指します。文字通り、新入社員が社会人として、またメンバーズの一員として「出航」していくのをそばでサポートする「伴走者」としての役割を持っています。だからこそ、入社して初めて「答えのないものをチームで作り上げていく」この研修では、手取り足取り教えることはしませんでした。「これでいいのかな」というモヤモヤを抱えながら自分たちで作り上げていく経験は、私たち伴走者が見守ることでしか生まれないと思っています。 

羽田(育成担当): 4月までの研修は私たちが教える形でしたが、一変してすべて任せたのは「受け身じゃダメなんだ」ということをわかってほしかったからです。実際に現場に出たら、1年目でも自分で積極的に動いていくことが必要とされる場面もあります。主体性をもって行動する練習をしてほしかったんです。


ビジネスマナー・スケジュール管理・情報の取捨選択
── 研修でぶち当たった壁とその乗り越え方

アポイントメント取得や段取り、取材、サイト制作とやることが盛りだくさんでしたが、特に苦戦した「壁」は何でしたか?

草野(26新卒):たくさんあるんですが、まずはビジネスマナーの実践です。研修でインプットはしていましたが、現場の先輩社員に対して実践するのは初めてで、不安しかありませんでした。それからマネジメントと進捗管理。他の研修と並行しながら進める必要があり、サイト全体の制作の進み具合を管理するのが難しかったです。情報の取捨選択も難しかったです。インタビューで聞いた魅力を全部詰め込むととんでもない長さになってしまうため、読者が読み切れるボリュームに調整するのに苦労しました。あとは現場の先輩方の連絡の返信の早さが想像以上で、自分たちよりも早く返ってくるため、そのレベルの高さやスピード感についていくことに苦労しました。 

それぞれの壁をどうやって乗り越えたのでしょうか?

草野(26新卒): まずは「自分で考えてやってみる」ことが大前提でした。その上で、他のメンバーに確認して助けてもらいながら、チーム内で「こっち手伝うよ」と声をかけ合い、最後までつなぎました。情報の取捨選択については、それぞれの先輩のお話の中で「これだ」という核となる部分を絶対にぶらさないように決めました。そしてその核を残しつつ、補足情報をどう入れるかをメンバー全員で話し合って調整したんです。 また、先輩方のチャットの返信が想像以上に早かったので、見習って「見ました」という確認のスタンプだけでもすぐに打つように意識しました。基礎的なところから「信用貯金」をコツコツ増やしていくことの大切さを肌で感じましたね。

穂刈(26新卒): 役割分担の重要性もすごく感じました。私はデザイナーとして制作を担当していたので、デザイン面でアクシデントが起きたときは自分が責任を持って対処しようと意識していました。全員が自分の守備範囲に責任を持つことで、チームとして前に進めたのだと思います。


チームの強みが光ったサイト制作
― デザイナー×エンジニアのこだわりポイント

出来上がったサイトは随所にこだわりが見られました。 デザイナーとエンジニアそれぞれの視点から、工夫したポイントを教えてください。

穂刈(26新卒): 50チームある中で埋もれないよう、差別化をまず考えました。取材を通して先輩方が「楽しみにしているよ」と言ってくださったので、読んだ人が楽しくなる「わくわくするサイト」にしたいなと。ただ、面白さだけを追求すると初めて訪れた人にとってわかりにくくなるリスクもあるので、ユーザー視点に立って、ビジュアルの楽しさだけでなく「わかりやすい構造」にすることも大事にしました。

羽田(育成担当): 実はこの研修が始まるときに、穂刈さんが「デザイン賞取ります」って宣言してくれたんですよ。結果的には、最優秀賞を取って有言実行してくれたので、チャットで称賛を送り合いました!

吉沢(26新卒): エンジニアとしては、デザイナーが作成したデザインを尊重し、最大限忠実に再現できるように実装することに一番力を注ぎました。ギミックやアニメーションを実装する中で、「ここ、ちょっと動かないんだけど!」と遠慮のないフィードバックをもらうこともありましたね(笑)。直していくのは大変でしたが、みんなの指摘があったからこそサイトの完成度がグッと上がったし、何よりワイワイと本当に楽しく取り組めました。もちろん、正直全然わからないこともあったのですが、AIを活用したり自分で調べたりしながら何とか形にしていきました。知らなかった知識にたくさん触れられ、確実に自分の力になったと思います。


現場で目の当たりにしたプロの姿勢と「あたかも社員®」のリアル

現場に密着する取り組みでしたが、今回取材された大手金融企業常駐チームの皆さんとお話しされてみて、印象はいかがでしたか?

渡邉(26新卒): インタビューで「チームの雰囲気」についてお聞きした際、皆さんが口を揃えて「明るい」「メンバー同士の距離が近い」とおっしゃっていて、現場でもそれを肌で感じました。具体的には、ミーティングで年次の近い若い先輩方も発言量が多く、キャリアに関わらず意見を出し合える雰囲気がありました。そして朝会でアイスブレイクの時間を取るなど、プライベートの話や自己開示をする場もきちんと設けられていたんです。自分たちでコミュニケーションを活性化させられる環境を作っていると実感しました。

現場のミーティングへの同席やインタビューを通じて、先輩たちの「プロとしての姿勢」を感じたエピソードはありますか?

伊藤(26新卒): チーム全員が自分の仕事に責任を持って、主体的に動いていることです。 一つの課題に対して特定の人だけが発言するのではなく、年次やキャリアに関係なく、全員が積極的に意見を出し、自分の担当外であっても「チームの問題」として捉えている姿が強く心に残っています。

渡邉(26新卒): 就活段階から聞いていた「あたかも社員®(お客さま企業の社員のように振る舞う)」という言葉について先輩に聞いたところ、「あまり意識していない」とおっしゃっていたのが印象的でした。心がけていないわけではありません。目の前の地道な業務に誠実に向き合い、まずは信頼を得ることから始めているからこそ、結果として自然に「あたかも社員®」になっているのだと。自分がなれたかどうかではなく、周りから見て自然とそういう振る舞いができていることがゴールなんだと学びました。

吉沢(26新卒): 入社前の認識だと、現場では「お客さまに寄り添わなければ」というプレッシャーを感じながら、常に気を張っているイメージだったんです。でも実際の先輩社員の方々は、お客さまと対等な立場で、いい意味で自然体で業務に当たっていました。気張らなくても大丈夫なんだと、安心感を持てたのは大きかったです。

※あたかも社員®は当社の登録商標です。あたかも社員(登録商標第6923667号) 


指示待ちから主体性へ
― 研修を通じたマインドセットの変化と配属への覚悟

今回の研修を通じて、働くことに対する覚悟やマインドセットで変わった点はありましたか?

伊藤(26新卒): 正直に言うと、学生時代までは「指示待ち人間」でした。 指示が来たらやる、ないならやらないというマインドだったんです。でもこの研修で、自分たちでアポイントを取り、予定を擦り合わせながらスケジュールを管理する中で、「自分から主体的に動かないと何も始まらないんだ」と身をもって実感しました。

とてもいい成長をされましたね。皆さん、これから現場へ配属されるにあたって、意気込みなどあれば教えていただけますか。

伊藤(26新卒): このチームでは積極的に動いてくれる人がたくさんいて甘えていた部分もありましたが、これからは「1人で突っ走っていく」くらいの覚悟でいきたいと思います。

渡邉(26新卒): 私は逆に、このチームだからこそ力を発揮できた部分が多かったと感じています。誰かと一緒だから頑張れるという力はこれからも大事にしたいです。ですが、自分だけのタスクになった際に自分で管理して動くことはこれからの課題です。チームワークを意識しつつも、頼り切らない働き方をしていきたいです。

穂刈(26新卒): 気軽に頼られる人間になりたいです。先輩たちがそうだったように、まずは自分の基礎を固めて土台をしっかりさせ、いつか自分も後輩を迎える側になれたら嬉しいです。


育成担当が語る新卒の成長

こうして話を伺っていても葛藤や成長が伝わってきますが、実際に新卒全体を近くで見ていた育成担当のお二人はどのように感じられましたか?また、このチームが受賞した決め手についても伺いたいです。

羽田(育成担当): みんな本当に楽しみながらチャレンジしてくれていたなと思います。インタビューから帰ってきて「こんな面白い話が聞けました!」と報告してくれたり。 今回はテーマも決めず企画から自由に任せましたが、役割分担をしっかりやったチームこそ結果を出していて素晴らしいなと素直に思いました。特にこのチームは、出航サポーターの間でも話題でした。記事の面白さはもちろん、わくわく感やページのデザインなど、読み手側への工夫がしっかり伝わると高く評価されていましたね。 

蛭沼(育成担当): 記事の文体も生き生きとしていて、少しユーモラスな表現も交えるなど、生の声が伝わってくるリアルな内容だったのが良かった点です。また、このチームの凄さは、職種の制約を超えて連携していた点です。しっかり分担しながらも、お互いの守備範囲に注意を向けて声を掛け合っていたチームワークが、結果に繋がったのだと思います。 


未来の仲間へ伝えたいメンバーズの育成環境

これからPJ型研修を受ける未来の新人に向けて、大事にしてほしいことはありますか? 

羽田(育成担当): 主体性を持つことはもちろん大事ですが、困ったときにチームの中だけでどうにかしようと思わないでほしいですね。出航サポーターや同期、現場の先輩も助けてくれるので、チームの壁を越えて相談し、一緒に壁を乗り越えるようにしてほしいです。

蛭沼(育成担当): 主体性と協調性に加えて、「情報を引き出す力」を大事にしてほしいです。 先輩にインタビューをした際、「その話、もうちょっと突っ込んで聞いてみよう」という好奇心を持つと、ぐっと情報が引き出しやすくなるはずです。

最後に、この記事を読んでいる未来の仲間に向けて、メッセージをお願いします。

蛭沼(育成担当): 企画する側も正解を与えられない研修だからこそ、頭のトレーニングになります。不確実性の高い時代の中で、仮説を立てて行動し、検証して方向を修正していく思考を身につけられる環境です。脳トレだと思って、ぜひ飛び込んできてほしいですね。

羽田(育成担当): わくわくしたい人、ぜひ来てください! 楽しい研修だし、温かくて楽しい先輩とも出会えると思います。お待ちしてます。

【編集後記】

今回の座談会を通じて特に印象的だったのは、プロジェクト型研修が単なる一時的な学びの場ではなく、メンバーズの大切な「縦横の繋がり」を生み出す機会になっているということです。

育成担当の羽田さんは、過去にこの研修を経験した先輩社員たちが、今度は新卒を受け入れる現場社員側として後輩のために取材に協力してくれる温かい循環についても語ってくれました。 研修が終わった後もその縁は続きます。配属先が異なっても人生相談に乗ってもらったり、食事に誘ってもらったりと、部署を越えた絆が長く続いていくそうです。

自立心を大切にしつつも、新入社員の成長を現場の先輩たちも含めた会社全体で見守り、支え合う。そんなメンバーズならではのカルチャーが、この研修にはしっかりと根付いています。