SaaS知識ゼロからの挑戦。データとユーザー心理の「なぜ」を探求し、クライアントと伴走するテクノロジーコンサルタントの仕事

中村 桃子
2023年新卒入社
SaaS

中村 桃子
早稲田大学 社会科学部を卒業後、2023年4月 メンバーズへ入社。現在はSaaS Plusカンパニーに所属。

今の仕事を教えてください

SaaS Plusカンパニーでは、SaaS※ツールを活用したクライアントの課題解決をミッションとしています。現在、私は、CX(顧客体験)ツールを用いて、クライアントのデジタルマーケティング施策の提案から実行を行っています。

クライアントのオフィスに常駐し「あたかも社員」としてサイト分析や接客の実装を行ったり、時には現場のお困りごとを解決するために新しいサービスを立案し、自ら提案することもあります。

※SaaSとは、Software as a Serviceの略で、クラウド上で提供されるソフトウェアサービス。ウェブブラウザや専用のアプリからログインし、サービスを利用できることが特徴。SaaS PlusカンパニーではSalesforceに代表されるようなSaaSツールの導入・活用を支援しています。

具体的にどのようなデジタルマーケティング施策を行うのですか?

CX(顧客体験)ツールを用いた、ユーザーごとに最適なデジタル体験を提供しています。例えば、ECサイトで表示されるユーザーに合わせたおすすめ商品やポップアップ通知、最適な内容のメールやアプリ通知などがその一例です。幅広い施策を組み合わせ、ユーザーの皆様が本当に欲しい情報やサービスにスムーズにアクセスできるようサポートしています。

私たちの仕事では、データから読み取れない、「なぜ」を考えることが重要です。ユーザーが商品を買った背景にある感情や意図は、購入データからは見えません。私たちは、ユーザー目線に立ち、クライアントが気づいていない潜在的な課題を見つけ出し、データと照らし合わせながら解決策を提案します。

入社してから印象に残っているプロジェクトはありますか?

自身で企画した新規サービスをクライアントに提案し、納品まで担当したプロジェクトです。手探りの状態ながらも、自分なりの仮説を信じてゼロからサービスを創り上げました。あるクライアントの課題をヒアリングした際に、他のサービスとも比較検討して、SaaSプラスカンパニーで立ち上げた「ツール診断サービス」が最適だと確信し提案しました。結果として、私の立てた仮説がクライアントの「やりたいこと」と見事に合致し、クライアントの課題解決に直接つながりました。その瞬間に立ち会えた時、クライアントの事業に貢献していると実感でき、強く印象に残っています。

SaaS Plusカンパニーやテクノロジーコンサルタントの魅力は何ですか?

SaaS Plusカンパニーの魅力は、「社員の学びをサポートする文化」だと思います。メンバーズ全社で行われる研修や社内勉強会とは別に、SaaS Plusカンパニー独自の学べる環境が整っています。例えば、Salesforceなどのツールの資格取得支援制度が充実しています。その他にも、社外の学習コンテンツや社内のナレッジ共有が盛んなため、自主的にスキルアップを図る文化があります。

テクノロジーコンサルタントの仕事は、データなどから読み取れない「なぜ」を考えることが重要です。たとえば、ユーザーがなぜその商品を買ったのか、その背景にある感情や意図はデータからは分かりません。私たちは、ユーザー目線に立って、お客様が気づかない潜在的な課題を見つけ出し、データと照らし合わせながら解決策を提案します。独自の視点からお客様の潜在的な課題を解決できる点に面白さがあります。

やりがいを感じる瞬間はどのような時ですか?

私は、入社時、ITの知識が全くありませんでした。SaaSプラスカンパニーに配属されたからには、エンジニアではありませんが、IT知識は理解しておく必要がありました。コーディングをがっつりするわけではないですが仕組みや仕様を勉強しました。得た知識をもとに、提案内容がお客様に響いた時には、やりがいを感じました。時間や労力をかけて考えた施策やサービスが、うまくお客様のやりたいことと合致すると、私たち以上にお客様が積極的に議論に参加してくださることがあります。そのような瞬間に立ち会えた時、お客様の事業に貢献していると実感でき、やりがいを強く感じますね。

テクノロジーコンサルタントとして求められる要素は何ですか?

「新しい知識を身につけていく姿勢」だと思います。テクノロジーコンサルタントは、高いクライアント理解、また、求められるスキルが日々変化するため、柔軟に必要なスキルを身に着けていく必要があります。

だからこそ、学生時代の経験の有無に関わらず、入社後も常に知識を取り入れる姿勢を忘れないでほしいです。

私は、入社時、ITの知識が全くありませんでした。しかし、研修や勉強会、そして日々の自主学習を通じて、着実にスキルを身につけることができました。その経験が今の業務に活きていると強く感じています。

学習を続けることができたのは「ITやテクノロジーに関する興味」がモチベーションになっていたからだと感じますが、特に私の場合、SaaSの領域に身を置いたことが大きな助けになりました。SaaS領域は進化のスピードが速く、日常業務の中で最新のテクノロジー動向やツールのアップデートを追う必要があります。それが自然と継続的な学習に繋がったと感じています。知識がない状態からでも、この動的な環境で実践的に学ぶことができた経験が、今の大きな財産になっています。

最後に、就活生に対してメッセージをお願いします!

「やりたいこと」と「自分以外の誰かでもできること」、そして「やりたくないこと」。この3つを自分の中で明確に区別し、自分を見つめ直すことが、後悔のない就職活動につながる鍵だと思います。

自分を見つめ直すことは、仕事を行っていく上でも大切な視点です。

日々の業務に追われると、どうしても視野が狭くなり、自分のことで手一杯になりがちです。だからこそ、「他人から自分はどう見えているか」「今の自分に何が足りないか」を定期的に振り返ることを意識しています。この視点は、就職活動を通して身につけることができました。

就職活動で培った視点は、仕事においても必ず活きてきます。内定というゴールはもちろん大切ですが、それと同時に、この期間を「自分自身と向き合う貴重な機会」と捉え、励んでいただけたらと願っています。