近年、IT業界全体の人材不足に加え、女性の雇用に関する環境整備が進んだことなどで、女性エンジニアの数は増加傾向にあります。

しかしまだまだ女性エンジニアの数は少なく、職業に就くことに不安を感じる人は多いかもしれません。ましてや未経験から女性エンジニアを目指す人にとって、その不安はより一層大きなものとなるでしょう。

そこで今回は、パティシエや事務職を経て未経験からエンジニアになったメンバーズエッジの池田逸希さんに、女性エンジニアとして働く上で感じることや思い描くキャリアなどについてお話を伺いました。

自己紹介をお願いします

メンバーズエッジカンパニー システム開発グループの池田逸希です。エンジニア歴は2年半で、エッジに入社して約1年になります。

少し前までは、バックエンド・エンジニアとしてユーザーからは見えない裏側のシステム部分を構築していましたが、現在は技術の幅を広げるために、フロントエンド・エンジニアとしてユーザーが直接触れるページを作っています。前職では、SIerとして官公庁向けの業務用システムのリプレイス案件に携わっていました。

エンジニアになる前はパティシエや事務職、出身地の北海道・富良野で販売事務や接客などの、エンジニアとは全く異なる職に就いていました。

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プログラミングを学んだ経験はありますか?

3ヵ月ほどプログラミングスクールでJavaの勉強をしました。父がエンジニアということもあり、幼いころからパソコンに触れる機会も多く、プログラミングには興味があったので楽しく学ぶことができました。

異なる職種からエンジニアに挑戦しようと思った理由はありますか?

手に職を持っておきたかったからです。エンジニアは他の職に比べて、未経験から目指す場合学歴に左右されにくいと思います。エンジニアとして高い技術を持っておけば、エンジニア以外の道にも挑戦しやすくなると思います。仮に何か新しい仕事に挑戦して、そこで上手くいかなくてもまたやり直せる、そんなイメージもありエンジニアを目指しました。

また、高校では理数系を選択していたため、理系に親しみがあったことも理由のひとつです。前述したようにプログラミングへの興味もあり、高校入学前は高専のプログラミング科への進学も考えていたほどなので、エンジニアへの挑戦は自然な選択でした。

パティシエとしてのお菓子作りも含めて、モノづくりが好きだったことや、父も全く異なる職種からエンジニアに転職したので、そういった影響も大きかったと思います。

女性が少ないエンジニア業界に、異なる職種から飛び込むことへの不安はありませんでしたか?

全くありませんでした。今思い返せば、身近な人に女性のエンジニアはいませんでしたが、気にしたことはなかったですね。女性の少なさに不安を感じたことはありませんでした。

なるほど、そこから前職を経てメンバーズエッジに移られたんですね。

はい、7月からは所属するチームやお客さまも変わって、新しい仕事を担当しています。以前はバックエンド側におり、Pythonというプログラミング言語を使用していましたが、現在は完全にフロントエンド側でHTML/CSSを基本として、JavaScriptやjQueryなどを使いながら業務を行っています。

バックエンドからフロントエンドに移ったのは、まだ知識が浅い領域も勉強したいと考え、異動を希望したからです。今はひとつの技術を深く狭く極めるというよりも、広く浅く、自分一人で開発ができるようなエンジニアを目指し、技術の幅を広めたいと考えています。

経験の無いフロントエンドへの異動は、学ぶことも多くて大変ではなかったですか?

あまり大変だと感じたことはありませんでした。プログラミング言語自体は1種類覚えてしまえば、やり方や考え方は非常に似ているので、その意味では問題ありませんでした。

ただ、業務をする上での考え方の違いには、少し戸惑いました。フロントエンドは、ユーザーが直接触る部分をつくるため、よりユーザー目線に立って開発する必要があります。また、お客さまにもユーザーを中心とした改善のご提案をします。バックエンドでは主に内部の操作性やコスト面などを気にしたご提案となるので、お客さまとのやり取りにおいても違いを意識することは多かったですね。

エンジニアとしてのやりがいを教えてください。

成果が形として残り続けることに、大きなやりがいを感じます。例えば、営業や事務職の成果といえば「社内の売上が何%あがったか」とか「こういう契約をとりました」という方向になると思います。でも、クリエイターは自分のつくったものが実際に使われているのが目に見えますよね。しかも、もし私が会社を辞めてしまっても、作ったものは破棄されない限りは残り続けます。個人的には、ここに喜びを感じて、働く上でのやりがいになっています。

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女性エンジニアとして働く上での大変なことはありますか?

エンジニアは、「女性だから大変」ということが少ない職業だと思っています。エンジニアとして働き始めてからは、「女性だから管理職になれない」とか「昇給できない」といった問題を感じたことがありません。エンジニアは仕事を頑張りたいと思っている女性にとって、おすすめの職業だと思います。

先程エンジニアは女性にとっておすすめの職業だと仰っていましたが、他にもポイントはありますか?

比較的、柔軟な働き方が可能なところも挙げられると思います。会社によって違ってくるとは思いますが、メンバーズエッジではリモートで仕事をしているので、もし結婚した相手が転勤しても一緒に引っ越しやすかったり、保育所に子どものお迎えに行きやすいなどのメリットもあります。私自身は仕事が大好きで、いまは仕事が人生の大半を占めていますが、こうした点は女性のキャリアにとってもポジティブだとは思います。

では、男女という枠組み関係なくエンジニアとしての悩みはありますか?

エンジニアとしてある程度キャリアを積むと、ディレクター職を勧められることですね。圧倒的な技術力を持っている人は、エンジニアとしてのキャリアを継続できるケースがあるのですが、比較的コミュニケーション能力の高い人はディレクター職への道筋を提示されることが多いです。

これは個人的な意見ですが、コミュニケーション能力を考えると、ディレクター職は男性よりも女性のエンジニアの方が得意な傾向にあるかもしれません。お客さまとのやり取りはもちろんですが、チーム内で会話ができたり、ちょっとした指示を出せる、仕事を振り分けられるコミュニケーション能力があると、ディレクター側にアサインされることが増える印象です。そうした部分は、もしかしたら女性エンジニアが直面しやすいキャリアの悩みかもしれません。

池田さん自身の今後のキャリアについては、どのように考えていますか?

高い技術力でお客さまに貢献できるようなエンジニアを目指していきたいですね。またテクニカル・ディレクターの立場も経験できるようになりたいです。

先ほどディレクターの仕事について触れましたが、私自身としては、ディレクターの仕事にアサインされることに抵抗があるのではなく、技術力をつけないままディレクター職に就くことに抵抗があります。だからこそ、キャリアとしては技術的な提案ができるエンジニアを経て、ディレクターやプロジェクトリーダーなどチームをまとめられるエンジニアにキャリアアップをして行きたいと思います。

最終的には、自分一人で仕事を受けて、生きていくことができるようなスキルを持ちたいと思っています。コミュニケーションを取ることは得意なので、能力や知識の幅を広げてお客さまのニーズに柔軟に対応出来るようになりたいですね。

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では最後に、エンジニアを目指してみたい学生の皆さんにアドバイスをお願いします。

エンジニアに向いていると思う人は、分からないことがあったらすぐ調べられるタイプですね。会話の最中に「え、それ知らない」とか言って、すぐにググる人がいますが、そういう人はエンジニアに向いているなと思いますね(笑)。入り口としては、それくらいで十分だと思っています。

最近、友人から「未経験でエンジニアになりたいんだけど、どうすればいい?」という相談を受けることが増えました。私が中高生の頃は、「エンジニアなんてオタクのなる職業」というイメージが強かったのですが、最近は「エンジニアっておしゃれだよね」とか「かっこいいよね」というように変化しています。また、柔軟に働けるという理由で目指す人が多いですね。いずれにしても、こうした変化もあるので、興味を持ったらエンジニアを目指してみるのも良いんじゃないかなと思います。

何から始めれば良いのか分からない人は、とりあえず自分の自己紹介サイトを作ってみるのがオススメです。ひどいサイトになってしまっても、画面に表示できるところまで1人で作れたら、エンジニアとして働いていけるのではないかな、と私は思っています。

メンバーズでは一緒にミッションを実現する仲間を募集しています。