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こんにちは、HRエンゲージメント室の上野です。
先日、一般社団法人まちのtoolbox主催、メンバーズ・山梨県都留市・高齢者住宅ゆいま~る都留が協力・後援として「高齢者のリアルな課題を知り解決アイデアを生み出そう」というオンラインワークショップが開催されました。
今回は、ワークショップの開催に至った経緯や当日の様子について、メンバーズキャリアカンパニーの藤田洋正さん、砂金敬さん、本田久仁子さんにお話を伺いました。

今回どのような経緯で都留市とワークショップを行うことになったのでしょうか

藤田:もともとメンバーズでは、VISION2030*の重要施策の1つとして1S1Aの推進をしていきたいという想いがありました。1S1Aとは、メンバーズ全社員が年に最低一回、社外へのナレッジシェア(Share)ないしはソーシャルクリエイター*育成につながるアクション(Action)をしていくプロジェクトのことです。VISION2030の中で、デジタルクリエイターがデジタルの知見と社会課題解決能力を兼ね備え、同じ価値観を持つ10万人のソーシャルクリエイターを育成・輩出する重要施策として入っています。そして1S1Aはそれを推進するために社員自身がソーシャルクリエイターになるのはもちろんのこと、社外の方にもソーシャルクリエイターへとなっていってもらうことで多くの仲間を作り、より大きく社会を変えていくことを目的としています。

そして今回、山梨県都留市で都留市と官民連携で社会課題解決に取り組んでいる「一般社団法人まちのtoolbox」の方からご相談をいただきました。
山梨県都留市は60世帯以上のアクティブシニアが移住する「生涯活躍のまち」としてテレビ番組で特集をされた街です。
ヘルスケア、生涯学習、仕事など「高齢化社会の課題」を抱えていますが、都留市や「一般社団法人まちのtoolbox」の皆さんはそれをビジネスチャンスと捉え、社会課題解決に取り組んでいます。
今回、高齢化社会の課題を解決するためのアイデアを産み出すアイデアワークショップを実施するにあたり、協力企業を探していると相談をいただき、これはチャンス!と捉え、社内で協力してくれるメンバーを探したところ、本田さん、砂金さんが快く引き受けてくれました。その他にも多数のメンバーが協力を申し出てくれました。

VISION2030*
2020年5月8日発表「VISION2030」
https://www.members.co.jp/ir/pdf/20200508_04.pdf

ソーシャルクリエイター*
デザイン思考を持ち、ビジネスの推進や制度設計、アウトプットを通じて社会課題の解決を図ろうとするクリエイ ター(職人)志向性の高い人材のこと

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ワークショップに向けてどのように設計されましたか

本田:藤田さんのお話を受け、主催者である「一般社団法人まちのtoolbox」の理事、田邊さんから高齢者の課題解決のワークショップの設計を依頼されました。その際私は、高齢者が何か困っていることがあって、その手助けとなる解決策を導き出すイメージを持っていました。ですが、都留市の掲げる「生涯活躍のまち」という構想は、高齢者を元気なうちから地方に移住を促し、そこでコミュニティを作ってもらい、その地で生き生きと生活してもらうというというもので、むしろどうやったらいつまでも元気で若々しく活動できるか、という非常に前向きな構想でした。都留市に移住した高齢者が持っている思いは、実際にインタビューをしてみないとわからないと思ったので、ワークショップの中にインタビューのワークを入れようと提案しました。

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砂金:ワークの構成は、まず
1日目:参加者でチームを組み、オンラインで高齢者にインタビュー
2日目:そのチームで、人間中心設計の手法を用いたワークを行いビジネスアイデア考え出す
としました。かなりボリュームのあるプログラムになるので、「人間中心設計のセオリーに則ったプログラムをしっかりやって、皆にアイデアを出してほしい!」という思いと「こんな難しいことを初対面のチームで、しかも短時間で、そしてオンラインでできるかな…」という心配との葛藤がワークを設計する上での最大のポイントでした。
その懸念を軽減するために、社内でサポーターを募って参加者のオペレーションの補助をしてもらう体制を作り、当日に備えました。役割としてはzoom、miro等のオンラインコミュニケーションツールに戸惑う参加者のサポートや、インタビュー時の速記などをお願いしました。
また、産技大*で一緒に人間中心設計を学んだ同級生にもお声がけすることでファシリテーターも拡充し、各チームの進行を介助することが可能になりました。

産技大*
産業技術大学院大学 履修証明プログラム 人間中心デザイン(主に社会人が、「人にやさしいものづくり」をするための、人間中心設計の具体的手法を学ぶ場。)

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当日のワークショップの様子はいかがでしたか

本田:初日は大学生や会社員、経営者など多様な属性の参加者16名が5チームに分かれてワークに取り組みました。初対面同士のメンバーが関係を醸成し、一度も会ったことのない、経験したこともない、しかもハードルの高いオンラインでの高齢者へのインタビューが成り立つのか不安がありました。

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砂金:高齢者へのインタビューは、現地・都留のスタッフの皆さんにフォローいただきいただき、全く問題なし!むしろ「若い人たちと話せてよかった」と、参加された高齢者の方々から喜びの声をいただきました。コロナ下で外出が制限されている高齢者にこそオンラインのコミュニケーションが必要なのでは、という今後の可能性すら感じました。

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本田:2日目はインタビューの結果からインサイト*を導き出すというワークが最難関で、設計の際に企画のメンバー全員で何度もミーティングを重ね、フォーマットを変えたところでした。最後の最後でもファシリテーターとしてクリアな説明ができず、自信がなかったのですが、参加者の方々の勘がものすごく良かったのと、士気が高かったおかげで、全チームでアイデアに繋がるインサイト*を導き出すことができました。アイデア出しの段階では参加者同士が旧知の知り合いのようになっているチームもあり、ワークショップの力はすごいなと感じました。

インサイト*
人を動かす隠れた心理、自分自身でも気が付いていない欲求のこと

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藤田:最後の発表では、チームとして完成されつつあってチームワークが良かったです。
2日間に凝縮された濃厚なワークショップなので、開始前は参加者の皆さんが疲れてしまわないか心配していましたが、終了時も皆さん明るくイキイキとしており、「時間が足りない!」「もっと議論したい!」と言ってくださり、意欲が高いことに驚きました。
課題解決という共通の目標に向かって2日間ワークショップに取り組むことでチームのパワーを想像以上に引き出すことができた気がします。

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今回のワークショップの感想を教えてください

砂金:「2日間のワークショップ」「会ったこともない高齢者へのインタビュー」「一般公募の方16人を相手に、完全オンラインのプログラム」など不安な要素が多々ありましたが、大きなトラブルもなく終えることができたことが本当に大きな収穫でした。

本田:全体の設計について一任されてやらせていただき、プレッシャーを感じる部分もありましたが、自分がやりたかった「物事の本質を考える」ワークショップを実現できたことの喜びが大きかったです。
最初から最後まで黙って見守ってくださった藤田さんや、一緒にこだわりを持って企画を進めてくれた砂金さん、酒井さん。そして熱い想いを持った主催者や都留市の方々、ワークショップの参加者、インタビューに応じてくださった高齢者の方々、サポーターの方々。全ての方の熱量が集結して本当に素晴らしいワークショップとなったと思います。
そして、ワークショップで出たアイデアを一部すでに、参加者の大学生が中心となって実現しようとしているという話も聞き、この取り組みがいろいろな方の原動力になったことを実感しています。
ワークショップデザインは、人と人を繋ぎ、コミュニケーションを円滑に進める手助けとなるものなので、これからの世の中に必要なスキルだと思っています。今後も引き続き取り組みを続けていこうと思います。

藤田:アクティブシニアの皆さんへ実際インタビューをすることでたくさんの気づきがありました。
インタビューを進めていくと、高齢者の問題だけでなく、様々な地域課題があることに気づくことができました。インサイトを知り、本質的な課題解決に取り組む必要性を強く感じました。
今回の取り組みは、人と人の繋がりによって実現しました。

本田さん、砂金さんが手を挙げてくれたので、社内だけでなく社外まで繋がりが広がり、大きな力となりました。参加者同士の繋がりもできましたし、継続して都留市の課題解決や他の地域の課題解決に一緒に取り組む仲間ができました。
今後もこういった機会を創出し、社会課題解決に取り組んで参ります。

メンバーズでは一緒にミッションを実現する仲間を募集しています。