常務執行役員 浅見 浄治
宮坂さんとはかれこれ20年くらいの付き合いになります。前職で最初に会ったときは技術に詳しい人にしか勤められない部署にいましたが、
そのあと経営企画室で戦略をつくっていましたね。まあ今でも技術的なことから経営コンサルまで何でもできます。尖っているように思われがちですが、実はちゃんとバランス取ってるところが尊敬できますよね。

「プロフェッショナル・メンバーズ」では、メンバーズグループで活躍するプロフェッショナルな社員を紹介しています。今回はメンバーズを代表するクライアントの数々を担当してきたプロデューサーである宮坂 興基にインタビューを行いました。(社内報MEMBUZZ2017年11月号より)
1990年頃から秋葉原のパソコン店で働いていて、そこで現在常務執行役員の浅見さんと出会いました。私は経営企画室の責任者として、経営・マーケティング戦略の仕事を主にしていました。日本初の売上100億円のECを立ち上げ、会社の売上を1,000億円にまで引き上げるなどの実績をあげた後、私は起業をしていたのですが、メンバーズに転職していた浅見さんと数年振りにお酒を交わした時、メンバーズの経営について相談を受けまして。コンペと構築を繰り返していく苦労の中、経営状況が良好ではないと。そこで私は、「サイト構築は頑張ればできるけれど、その後の運用こそ価値がある。メンバーズは運用の会社になるべきでは」と提案したところ、浅見さんから「じゃあ、メンバーズに来てやってよ!」と言われ、2007年7月の入社に至りました。
実は最初の頃は役員クラスの人たちも運用について半信半疑の人が多かったんですよね。2007年新卒入社の社員たちも、構築の会社に入ったつもりが運用の会社になっていて、驚いていたと思います・・・(笑)。でも、現在メンバーズを代表する複数のプロジェクトにおいて常駐型運用などを獲得し、少しずつクライアントとの関係構築ができてきて、運用の会社としての基盤を着実に作っていくことができました。
先ほどお話した案件の提案をはじめ、大手通信事業さまには長く常駐させてもらっていましたね。新卒入社したばかりの水澤早紀さんと席を並べて。その他、金融系企業さまの運用立ち上げや、他のEMC案件での提案もさせていただきました。さらに、技術的な知見を活かして、企画提案からシステム開発、納品までを全て一任するような案件もありましたね。また、2016年からは、新卒入社4年目までの社員の研修や、4月の新卒研修の企画と講師を担当し、人材育成にも取り組んできました。現在は、CXデザインユニットに所属して、主にCXの提案をしています。
実は今だから話せますが、一度会社を辞めようとしていたんです。経営状況が決して良好ではなかった時期に入社したメンバーズが東証二部に上場できたこと、入社した当時から見てきた水澤さんの結婚を見届けることができたので、もう思い残すことはないな・・・と思い(笑)。
このタイミングで改めてメンバーズの未来を見据えて、3つの課題を浅見さんに伝えました。その1つ目が「人の会社として、育成にきちんと取り組むこと」でした。その他、「新規EMCの獲得を推進すること」、「EMCをマーケティング成果向上型のサービスとして完成させること」の重要性も話しました。辞めるつもりだったのに、浅見さんに「全部やってくれるんや!」と上手く言われてしまい、気づいたら研修担当、新規営業、特定案件へのヘルプと三役を担うことになっていました(笑)。
クライアントとどのようなコミュニケーションを取らなければならないのか、またそれはなぜなのか。誰よりも学習して知識をつけ、徹底的に「思考」すること。言われたことしかやらなかったり、対応が遅かったりすることなく、常にクライアントに対して真剣であることを大切にしています。研修でも、これを徹底的に伝えてきました。
過去の起業、会社経営の経験から、いつでもベースにあるのは、「大切な社員を路頭に迷わせたくない」ということ。そのためには、クライアントから信頼され、価値を提供し続けられる人をもっと増やす必要があると思っています。研修を通じて、少しでも貢献できたら嬉しいです。
「○○さんに仕事を頼みたい!」と言われる人を目指せると良いですね。クライアントと接する上で大切にすべき考え方として研修でも伝えてきたのは、「クライアントを彼女・彼氏だと思って接しろ」、「クライアントのお給料をあげるのが自分の仕事だと思え」ということです。最後におまけで、「クライアントとお風呂に入らないと一人前じゃない」ということ。それくらいの関係性になって、クライアントから信頼される人を目指して下さい。
SAKANA Magazine
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書籍『競争の戦略』(著)M.E. ポーター(翻訳)土岐 坤、服部 照夫、中辻 万治(出版社)ダイヤモンド社
この本なくしてマーケティングは語れない、古典名作。
コトラーとポーターの知識の上に、どれだけ学習と思考を積み重ねられるかが大事なのだ。
書籍『サラリーマン転覆隊が行く!』(著)本田 亮(出版社)フレーベル館
ものすごいクオリティの仕事をしながらも、休日は本気で遊ぶ。そんな生き方があることを教えてくれた、電通の本田さん。