当連載企画「面接官コラム」では、実際に面接官を担当する社員が就職活動について語ります。今回は人材開発室 室長である川井が、企業活動を航海に例えて「ミッション共感度」について語ります。そもそも企業のミッションとは一体何なのか、またミッションに共感することがなぜ重要なのか?そんな疑問をお持ちの方は、ぜひご一読ください!

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自己紹介

皆さん、はじめまして。メンバーズ人材開発室長の川井です。新卒採用では会社説明会や最終面接の直前の2次面接、内々定通知の面談を担当しています。「面接官コラム」という少々固そうなコンテンツに見えるこのコラムですが、メンバーズの基本的な考え方を知っていただくのにはとてもよい「読み物」だと思っています。

メンバーズの新卒採用(Web総合コース、デジタルマーケティングコース)においては、原則的に1次面接(1~3名での集団面接)、2次面接(個別面接)、最終面接(社長面接)という3回の面接があります。2次面接については、このコラムを書いている常務執行役員の高野と私の2人で担当しており、必ずどちらかと面接をして合格した学生だけが代表の剣持との最終面接へと進むことができます。ということは、この面接官コラムを読むことでメンバーズの新卒採用に対する基本的な考え方が分かるだけでなく、自分自身の考え方がメンバーズに合っているのかということや面接で何に力点を置いて話せばよいかということもある程度感じることができるのではないかと思います。

勿論、何か事前対策をしてほしいというわけではありません。私としては、面接の1時間という限られた時間を皆さんの優れた部分、メンバーズに合っている部分を発見して深めていくために使いたいと思っているのです。

ミッション共感度について

今回は、メンバーズが新卒採用においてとても大切にしている「ミッション共感度」についてお話ししたいと思います。ミッションとは、そもそも何のために会社が存在しているのか、何を目指しているかという経営理念のことで、船での長い航海に例えれば目的地のようなものです。しかし学生の多くがこの船の目的地を吟味せずに、船の大きさ(会社規模)とか船の種類(業種)、船に乗って自分が担当する業務(職種)ばかりを気にして就活をしているのが現状だと思います。よくよく考えてみれば不思議な話だと思いませんか?

時代や状況によって船の種類や大きさは変わっていくものですし、船が手狭になれば大きな船を造って乗り換えればよいわけです。また、調理室のコックに何かあったら、どこかからコックを雇えばいいのですが、見つからなければ誰かが配置転換されてコックにならざるを得ません。このように船の種類や大きさ、そして担当業務は長い航海の中では自然と移り変わっていくものですが、船の「目的地」が変わることはありません。目的地がころころ変わっていては、そもそも何のために危険を犯して航海しているのか分からなくなります。そう考えると、目的地を知らずに船を選ぶ、つまりミッションを知らずに企業を選ぶのは不可解なことのように思えるのではないでしょうか。

「会社が合わないなら転職すればいい」は本当?

それならば、船を乗り換えればいいのではないか?と考える方もいらっしゃるかもしれません。そこで、生涯賃金にまつわるひとつのデータを紹介します。独立行政法人労働政策研究・研修機構『ユースフル労働統計-労働統計加工指標集-2013』によれば、大卒男子の生涯賃金は転職経験者が約2億5,000万、転職未経験者が2億8,000万と転職経験者の方が3,000万ほど低いのです。大卒女子も同様で、転職経験者が約2億、転職未経験者は約2億4,000万と4,000万ほど転職経験者の方が低くなっています。(どのデータもアルバイト給与や退職金は含まず。参考

表面的な捉え方では、日本の企業では年功給のような概念があり、転職するとそれがリセットされるからだという見方がありますが、私はそれだけではないと思っています。諸外国のように、転職を重ねる中でより上位の職について給与があがる「キャリアアップ転職」が日本にはほぼ存在しないにも関わらず、キャリアアップのための転職を煽る風潮があることに大きな要因があるのではないかと思います。私は人材業界の経験や人事の経験が長いこともあり、膨大な数の履歴書や職務経歴書に触れてきました。そうした数多くのレジュメの中で順調にキャリアップを実現しているレジュメは全体の2割~3割弱ではないでしょうか。他はどう見てもポジティブな要素よりもネガティブな要素の方が大きいのです。

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日本の会社は、それなりに業績を上げていて、周囲との人間関係がよいととても気持ちよく働ける環境なので、日本人の多くはその中で自分のポジションを確立することを目指します。反面、業績が芳しくなかったり、人間関係がうまくいかないととても居心地が悪く、それがもとで転職していくという傾向がとても強くなります。日本における転職の多くはこういう要素を多分に含んでいるのです。もうお分かりかとは思いますが、うまくいかなかった人はたとえ環境を変えたとしても、自分自身が変わらない限り成果は出ず、周囲ともうまくいかずに転職を繰り返すことになります。つまり、成功する転職というのは、きちんと業績を上げて評価されていて、周囲の人ともうまくいっているという状況下での転職に限られるわけです。こうした転職をする人は惜しまれて辞めていくわけですから、前の会社に人たちから応援され、つきあいも継続され、自然と人脈も増えていきます。いかがでしょうか。船を乗り換えることを、そこまで安易に考えない方がいいのではないでしょうか。

ミッション実現に向けて、果敢に挑戦する学生に出会いたい

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メンバーズの掲げる「”MEMBERSHIP”でマーケティングを変え、心豊かな社会を創る」というミッションの実現は20年、いや30年かかるのではないかと思っています。この目的地に向かう「メンバーズ」という船に乗ってほしい学生というのは、就職する前からキャリアアップ転職をしたいと考えている学生ではなく、20年、30年かかってもこのミッションを実現したいと強く思っている学生です。勿論、人間ですから考え方が変わることもあります。長い航海の間に何らかの事情で船を下りなければならないこともあるでしょう。それはそれでいいのです。今、このミッションに心から共感し、何年かかっても自分の手で実現してみたいという気持ちが大切なのです。そんな学生に1人でも多く会い、夢を語りあい、追いかける時間をともにできたらとても幸せだと思っています。

さいごに

ちょっと熱くなってしまいましたが、今回はここまでにしたいと思います。次回はメンバーズの4つのコアバリュー「貢献」「挑戦」「誠実」「仲間」についてお話ししたいと思います。このコアバリューは、メンバーズの採用においてミッション共感度と同じくらい大切にしている要素です。このコアバリューが生まれた背景やその1つ1つの意味について詳しくお話ししたいと思いますので、お楽しみに!

※所属、役職などは公開日時点のものです。