月に1回、社内向けに発行しているメンバーズの社内報MEMBUZZでは、代表 剣持のメッセージや部署・社員紹介など盛りだくさんの内容となっております。今回はその中で、「技能スキル」に関する社長メッセージを紹介いたします。

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毎日、朝8時に出社し夕方4時に帰社。多くの会社員が自転車通勤で、残業はほとんどしません。そして女性就業率が約8割と高いため、子育ては男女平等です。また、一般的な家庭でも夏休みは平均1ヶ月もあるのが、世界の幸福度ランキング1位のデンマークの姿です。
デンマークの年間労働時間は日本と比べて2割以上も少ないにもかかわらず、平均年収は600万円程度と日本人の約1.5倍もあります。1つ目の疑問です。日本と同様に資源国ではないのに、なぜ少ない労働時間で高い年収を実現しているのでしょうか。
次にデンマークでは、小中高だけでなく大学もすべて国が負担してくれます。病院・薬代も含めた医療費や、失業した場合の生活保障に加え、社会人が大学や職業訓練学校で学びなおす際も国が負担してくれます。そして、老後の福祉も国が負担してくれます。このように充実した公共サービスがあるデンマークですが、国の財政収支はほぼ黒字を維持しています。税収が50兆円しかないのに、社会保障費の増大で、支出は100兆円にもなり毎年50兆円の赤字を出している日本とは大違いです。2つ目の疑問です。これだけ充実した社会保障があるデンマークはなぜ財政収支が大赤字にならないのでしょうか。
デンマークの教育、医療、福祉という充実した公共サービスは当たり前ですが国民の税金で運営されています。そのため、国民が収入の中から国に納める金額の比率である国民負担率がデンマークは約7割ととても高いです。3つ目の疑問です。手取り額は少ないのにデンマーク人はなぜ世界一幸せなのでしょうか。
この3つの疑問への解が、「技能スキル」と「共生」というキーワードです。資源がないデンマークは、国民の教育レベルを引き上げることで国の発展を目指しました。教育レベルの中でも職業技能の育成に注力し、技能スキルの高い者が高い報酬を得られる社会システムを作り上げたのです。
デンマークでは風邪程度では病院が診療をしてくれません。もちろん薬も出ません。また緊急のとき以外は維持コストの高い総合病院には行かず、維持コストの安い町医者に行くルールもあります。当たり前のことですが、公共サービスはすべて税金で成り立っていて、国民が自分勝手な無駄遣いをすれば国の財政は赤字になってしまいます。国民全員が「共生の精神」を持ち、健全な財政を維持しながら、福祉、医療、教育の充実した公共サービスを維持しているのです。
そして、デンマークの国民負担率は約7割です。充実した公共サービスを維持するためにも、国民の収入が増えた方が国の財政収支に良いのです。国は国民の収入が増えるように、職業技能の向上を支援し、国民一人ひとりも自分の幸せだけでなく国の発展に貢献している。失業時も老後も安心だから、デンマーク人はほとんど貯蓄もしないくらい国を信頼しているのです。国民一人ひとりが共生の精神を持ち、職業的技能スキルが高いことが世界一の幸せをもたらしているのだと私は考えています。会社と国では違いはありますが、私はメンバーズをデンマーク国のような会社にしたいと、常々考えています。みなで力を合わせて、技能スキルを高めること、全員参加型経営を推進することを通して、社員の幸せの実現とメンバーズの発展を図っていきたいのです。